4月 282016
 

「消費支出の対前年同月実質増減率に寄与した主な品目等」(PDF) (下はPDFの内容を表に整形したもの)

  対前年同月実質増減率 (寄与度)
減少品目 ○光熱・水道 電気代 -1.80% (-0.08)
ガス代 -7.30% (-0.18)
○被服及び履物 洋服 -12.50% (-0.24)
シャツ・セーター類 -15.90% (-0.12)
○交通・通信 自動車等関係費 ・自動車購入 -39.50% (-1.20)
・自動車等関連用品 -46.30% (-0.19)
通信 ・固定電話通信料 -16.70% (-0.14)
○教養娯楽 教養娯楽サービス ・外国パック旅行費 -51.80% (-0.31)
○その他の消費支出 諸雑費 ・祭具・墓石 -76.10% (-0.25)
・婚礼関係費 -72.20% (-0.20)
・葬儀関係費 -38.70% (-0.24)
交際費 ・贈与金 -15.70% (-0.68)
増加品目 ○食料 調理食品 ・弁当 9.80% (0.04)
○住居 設備修繕・維持 12.00% (0.33)
○家具・家事用品 家庭用耐久財 ・エアコンディショナ 56.90% (0.09)
4月 282016
 

国土交通省「PDF 平成28年3月の住宅着工の動向について

平成28年3月の住宅着工戸数は75,744戸で、前年同月比で 8.4%増となった。また、季節調整済年率換算値では99.3万戸 (前月比2.0%増)となった。 ・ 利用関係別にみると、実数値では、前年同月比で持家、貸家、分譲 住宅ともに増となった。また、季節調整値については前月比で持家、 分譲住宅が増、貸家が減となった。 ・ 住宅着工の動向については、平成26年4月の消費税率引上げ に伴う駆け込み需要の反動の影響からの持ち直しが見られた後、 前年同月比で横ばいの傾向となっていたが、足下では3か月連続 での増加となった。 ・ 引き続き、今後の動向をしっかりと注視していく必要がある。

20160428-shinki-jutaku

4月 282016
 

リクルートジョブズが「2016年3月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査」(PDF)の結果を公表しました。

三大都市圏の3月度平均時給は前年同月より17円増加の977円 33カ月連続で前年同月比プラス

職種別では「事務系」(前年同月比増減額+34円、増減率+3.5%)をはじめとするすべての職種で前年同月比プ ラスとなった。 前月比は「専門職系」(前月比増減額-3円、増減率-0.3%)でマイナスとなった。

とのことです。ブルームバーグがグラフを描いてくれたので引用します。

アルバイト・パート時給(ブルームバーグ作成)

アルバイト・パート時給(ブルームバーグ作成)

事務系の伸びがけっこう大きいです。事務というと派遣というイメージがありますが、長期でない場合や、フルタイムでなくても良いという場合はアルバイトになるようです。

時給が34円程度伸びると、フルタイムで年間で6万7千円の増です。これ自体が消費活動の活発化に寄与するかというとわかりませんが、これにつられて、すべての低所得側の賃金の底上げがあると、違ってくるかもしれません。

 

4月 282016
 

日銀は27日・28日の金融政策決定会合を開き、本日その内容を公開しました。公表資料の「経済・物価情勢の展望(2016 年4月)」(PDF)を見ると、

  • わが国の景気は…基調としては緩やかな回復
  • 2018年度まで…国内需要が増加基調をたどるとともに、輸出も、新興国経済が減速した状態から脱していくことなどを背景に、緩やかに増加する
  • 消費者物価(除く生鮮食品)の前年比…に達する時期は、2017 年度中
  • 物価見通しは、成長率の下振れや賃金上昇率の下振れなどにより、2016 年度について下振れ
  • 金融政策運営については、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」を継続

とのことで、目新しい追加政策は何もありませんでした。

そのため、ドル円は……

米ドル/円(Yahoo Japanファイナンスより)

米ドル/円(Yahoo Japanファイナンスより)

 

また、日経平均は……

日経平均株価指数(Yahoo Japanファイナンスより)

日経平均株価指数(Yahoo Japanファイナンスより)

ということで、これは先行き不安ですね……

先週のブルームバーグ報道はなんだったのでしょうか……

来年4月に予定されている消費税増税は……これで延期する言い訳になりますかね……

一応日経記事からも情報を拾っておきましょう。

  • 12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で1兆5745億円、売買高は15億7961万株
  • 東証1部の値下がり銘柄数は全体の8割を超える1634、値上がりは240、変わらずは76
  • トヨタ日産自ホンダなどの自動車株が軒並み下げ
  • 三菱UFJ三井住友FGみずほFGも大幅安
  • 前日に17年3月期の年間配当を引き上げると発表した富士フイルムが上げ幅を縮めるもプラス圏を維持
  • 好業績が続く見通しを示した富士電機も高い

 

 

4月 232016
 

ドイツ人がドラギECB総裁にしつこく迫っている。本日読んだ日経のFT特約記事によると、ドイツ人は「金融緩和政策に強く反対し、ECBの金融刺激策の中でも特にマイナス金利政策の導入について、ドイツの預金者を圧迫し、過激政党の台頭を促し、同国の金融機関に負担を強いていると批判」というのだが、記事には「ドイツの金融機関が苦しんでいるのは、主として同国の規制や特有の事業モデルのせいだ」とも書かれている。

ドイツ人は「ECBの政策にもっとドイツの意見を取り入れることを求め、次の総裁はドイツ人にするよう要請」しているそうなのだが、そこまでいうならさっさとドイツはEUを脱退して、マルクに戻せばいいだろう。そしてマルク高にすればすべてマルクおさまる。

 

4月 222016
 

ブルームバーグが「(日銀による)金融機関に対する貸し出しに対しても、マイナス金利の適用を検討する案が浮上」と報道し、この日、ドル円相場は大幅な上昇となりました。

記事の筆者の一人日高正裕氏は、このところ日銀関連の記事を出すたびに相場が大荒れとなっており、ネットで注目を浴びているようです。

来週、4月27日・28日には日銀の政策決定会合が行われ、28日に記者会見があって、基本的見解が話されることになっています。要注意ですね。

4月 212016
 

ブルームバーグの記事によると、投資家の一部がソフトバンク取締役会宛てに、取締役の一人、アローラ氏の内部調査を要請したそうです。株主の名前や保有株数は未公開らしいです。

調査要求項目は以下の通り

  • 利益相反(グーグル在籍時の2007年から務めるプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社シルバーレイクのシニアアドバイザーに関連)
  • 過去に不適切な行為に関与した可能性
  • 経営判断のまずさ

アローラ氏は昨年8月に同社株600億円相当を購入すると言っていたそうで、すごいお金持ちですね。
今年2月15日にソフトバンクは自社株買いを宣言して、株価は30%ほど上昇しました。アローラ氏の入社からは、株価は約20%下落しているとのこと。
利益相反を指摘されている別会社のシニアアドバイザーの役職ですが、「こうした二重の役割はソフトバンクの利益を損なう形でシルバーレイクを利する」恐れがあるそうです。